あけましておめでとうございます
2012年01月05日 | カテゴリー Bふらっと | コメントする
今朝、初出勤の途上、電車が生駒トンネルを抜け、眼下に広がる大阪平野に目をやると、ちょうど中央に1本の煙突だけが黒煙を上げていました。あまり風もなく、ゆっくりと上空へと昇っていく感じでしたが、その様は以前に小布施で見た葛飾北斎の最晩年の作、「富士越龍」に描かれた煙に似ていました。富士山を越えて龍が空に昇っていく有名な作品ですが、車窓からの風景には富士山も龍もありません。でも、辰年の仕事始めにふさわしいなと一人悦に入って眺めていました。
何はともあれ上昇する一年であって欲しい、そんな願いを込めた2012年のブログの書き初めです。
マリー・ローランサン美術館を訪ねて
2011年08月10日 | カテゴリー Bふらっと | コメントする
マリー・ローランサン美術館が9月末で閉館されることを知り、一度は見ておきたいという衝動に駆られて先日、長野県茅野市の蓼科高原にある同館を訪れました。
マリー・ローランサンを初めて知ったのはずいぶんと前のことです。今は亡き加藤和彦のソロアルバム「あの頃、マリー・ローランサン」に同名の曲があり、パートナーだった安井かずみの詩と共に紡ぎだすオシャレな生活、手が届きそうもないライフスタイルに羨望の想いを抱いたものです。当時、私は2人目の子どもが生まれ子育てに追われていた時期でしたが、雑誌で見たパステルカラーの夢見る乙女の絵はゆとりの象徴のようでした。
今回、本物のローランサンの作品に触れ、20代・30代から60代へと時代を経て変化する作風を目の当たりにして、ローランサン観が大きく変わりました。とくに第一次世界大戦の亡命生活時代までの作品は、乙女の表情には憂鬱や翳りが多く見られ、これがローランサン?というくらいの驚きがありました。
ローランサンの作品のみを扱う専門美術館は世界でここだけだそうで、所蔵作品は500点以上とか。それが日本にあるのはバブルの遺産なのかも知れませんが、貴重な収集品が散逸し、見られなくなるとしたら非常に残念なことです。
資料によると、館長である高野将弘氏の個人コレクション100点余をもとに、ローランサンの生誕100年を記念して1983年に氏が経営するリゾートホテルに併設して開館。その後、収蔵品の増加に対応するために増改築され、現在に至ったとか。高野氏は東京の大手タクシー会社の創業者だそうですが、高度成長時代のメセナは終焉を迎えているのでしょうか。
メセナの語源はローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスの側近ガイウス・マエケナス(Maecenas)の名前に由来していることを最近、塩野七生著「ローマ人の物語」を読んで知りました。大阪では昨年、サントリーミュージアムが閉館しましたが、厳しい経済環境下で企業のメセナも変わらざるを得ないのでしょうね。私にできることはせいぜい鑑賞することですが、何とか残してほしいと願うのみです。
goodbye! 都島
2011年05月26日 | カテゴリー Bふらっと | Comments Off
弊社はおよそ15年間にわたって事務所を構えた大阪市都島区片町を離れ、さる5月22日に北区西天満に移転しました。社史を紐解くと片町以前の時代を含めて都島区では47年もの長きにわたりお世話になりました。都島区の皆さん、ほんとうにありがとうございました。
弊社は1960年5月に北区中崎町で創業しましたが、その2年後、法人化に合わせて社屋を移転しています。その場所が北区老松町であったと記録に残っています。それからおよそ2年で都島区に移り、今回、再び北区に戻ったわけですが、かつての老松町は地名変更ですでに存在していません。移転後にその場所を調べてみると何と同じ西天満でした。新社屋からは直線距離で300メートルの所で、建物はほぼ当時のまま残っていました(弊社OBに確認してもらいました)。
移転先の検討を始めた当初、西天満は全く候補にはなく、主に東天満近辺で物件を探していましたが、斡旋を依頼したお会社に紹介を受けてこの地にやってきました。意図せずして原点回帰をしたことになりますが、奇しくも会社設立50周年を前に設立の地で新たなスタートを切ることになりました。これも何かの縁でしょうか。
あけましておめでとうございます。
2011年01月05日 | カテゴリー Bふらっと | Comments Off
新年あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
2011年、早いもので21世紀の最初の10年(The first decade)があっけなく過ぎ去った感があります。新世紀を迎えるにあたって描いた夢や理想とは異なり、多くの困難や課題を残してしまった、そんな思いを抱きながら迎えた新年でした。
最近、子育て支援の仕事に関わらせてもらっていますが、そこで教えられるのは他人任せではなく自らが参加し、互いに支え合うことの大切さです。他人の痛みをどれだけ理解できるか、そこが新たな10年の出発点であるように思います。
四半世紀ほど前、司馬遼太郎氏は「21世紀に生きる子供たちへ」の中で「君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかとした心を持たねばならない。同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない」と記しましたが、その理想に一歩でも近づけるように初老骨に鞭打つ自分でありたいと思っています。
バレエスタジオさんにて
2010年10月04日 | カテゴリー Bふらっと | Comments Off
先日、門真市にあるバレエスタジオハイリリィさんから発表会のプログラムなどの制作を受注し、その打合せのためにスタジオにお邪魔したときのこと。先生の後についてレッスン場に入ると同時に、中にいた小学生の生徒さんから、笑顔で一斉に「こんにちはー」と明るい声で挨拶を受けました。
そして打合せをしている最中も、次々とレッスンに通ってくる生徒さんから、場違いなオヤジの存在に臆することもなく「こんにちはー」と声をかけてもらえました。それも取ってつけた挨拶ではなく、ごく自然な振る舞いであることに感心させられました。レッスンの準備を指示される先生と生徒さんのやりとりを見ていてよくわかりました、なるほど!そういう躾をされているのだと。
ビジネスの世界ではよく「挨拶は先手必勝」と言いますが、挨拶も大切な表現の一つですね。ハイリリィさんでは、レッスンだけでなく普段の何気ない所作や礼儀を通しても表現力や豊かな感性を育んでおられるのです。ジャンルは異なりますが、我々も表現者として相手に伝えることの基本は同じで、教えられるところが多くありました。
夏休み前の蒸し暑い日でしたが、清々しい気分で帰ったことを覚えています。生徒のみなさんが将来のプリマドンナ、人生のプリマをめざして大きく育っていただきたいなと願っています。
おかげさまで創業から半世紀を超えました
2010年05月01日 | カテゴリー Bふらっと | Comments Off

弊社は創業50周年を経て、5月から新たな半世紀へと足を踏み入れることができました。これもひとえに皆様の温かいご支援の賜物と心より御礼申し上げます。次の世紀超えに向かって、新たに創業する気概で臨みたいと思っております。
新旧交代は人の世の常で、古いものから新しいもの、より便利なもの、より安全なものへとシフトしていくのは自然の流れで、我々も時代に即して、またお得意先のご要望に合わせてカタチを変えていかねばなりません。いままさに旧態から脱皮する過渡期にあり、新陳代謝のスピードを上げ、より必要とされる企業をめざします。
新旧交代と言えば、老朽化のために架け替え工事が行われているJR山陰本線の餘部橋りょうが着工から3年4ヵ月、来る8月12日に完成し、使用を開始するという新聞記事を読みました。餘部橋りょうは日本最大規模の鉄橋として有名ですが、完成(1912年)から1世紀を前にして、長年親しんだ青い海に映える赤い鉄橋からコンクリート製の橋に生まれ変わります。旧餘部橋りょうは、1986年に起きた転落事故の悲しい記憶や維持費等の問題もあって撤去を望む声もあれば、文化財・観光資源として保存したいという人もいて、意見が分かれましたが、結局、折衷案になって11本ある橋脚のうち西側の3本を残し、展望台を設けるなどして観光資源に利用するそうです。
歴史を重ねることは多くの経験を持つ半面、制度疲労など見えない老廃物が蓄積されていくのも事実です。次世代のために何を残すのか、そして何を処分して新たな投資をするのか、行政刷新会議の事業仕分じゃないですが、我々も企業内仕分けを進め、明日に向かって強固な橋を架けたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
吹けよ風、呼べよ景気回復
2010年01月05日 | カテゴリー Bふらっと | Comments Off

青山高原ウインドファーム(三重県)
あけましておめでとうございます。
旧年中、皆様方には大変お世話になり、誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
弊社は本年5月1日より創業51年目、つまり新たな半世紀へと足を踏み入れます。
昨年は政権交代という新しい風が吹きましたが、今年はどのような風が吹くのでしょうか。弊社にとって追い風になるのか、はたまた逆風が吹くのか、期待と不安が交錯しているというのが正直なところです。
今年は夏に参議院選挙がありますが、寅年の参議院選は来春に統一地方選挙が控えていることもあって投票率が上がるそうで、これを巷では「寅年現象」と呼んでいるとか。今回は政権交代の後だけに暑い夏になるのは必至でしょうが、景気回復の追い風となる結果になってほしいものです。
2010年、世間にどのような風が吹こうと、私たちは風頼みでなく、たとえ僅かでも自らの力で風を起こして前進する、そういう気概で次の半世紀のスタートに臨みたいと考えております。虎穴に入らずんばの精神で…。
本年もよろしくお願い申し上げます。
行く春を惜しみつつ
2009年05月08日 | カテゴリー Bふらっと | Comments Off

春爛漫の余韻を残す5月1日17時頃の富士山
今年は例年以上に桜の開花が早いという予想でしたが、彼岸のあとに訪れた寒の戻りのお陰で大阪は例年通り4月上旬に花見のピークを迎えました。旧暦の2月「如月」の語源が、暖かさで一度脱いだ着物を寒の戻りで着なおす「着更衣月」からきていることを知った今年の春でした。
ニュースでは北海道・東北地方で4月26日、満開の桜に雪が積もるという風流な光景が見られたそうですが、大阪では恒例の造幣局の「通り抜け」も終わり、春爛漫から初夏への場面転換の真っただ中です。
中学生のころだったと思いますが、春爛漫という言葉を聞いて、その響きから花が乱れ咲き、地上に満ち溢れるというイメージで漢字は春「乱満」だと思い込んでいました。本当は「爛漫」であることを知ったのはあとのことですが、いまでも爛という文字が私の季節感にはしっくり来ないばかりか、酒の燗との違いがあやふやで満足に書くことができません。
辞書で調べると、爛には輝く・鮮やかといった意味がありますが、爛(ただ)れる、煮崩れるという意味もあり、たとえば爛熟という言葉は熟しきって崩れる直前の様を表しているそうです。日本人特有の侘(わ)び・寂(さ)びに関係しているのでしょうか、華やかさの背後に垣間見える寂寥感が年齢を重ねるごとに強くなってきた今日この頃です。
さて、弊社はこの5月、創業から数えて50年目に足を踏み入れます。半世紀にわたるご愛顧に感謝を申し上げます。「企業30年説」に照らせば、弊社のような規模の企業は爛熟を経て散り果てていても不思議ではありません。今日あるのはお得意先のご支援と諸先輩方の努力と汗のお蔭であることを改めて心に刻み、創業満50周年を迎えたいと思います。



